9月18日は心・血管病予防デー――親の健診を一緒に考える日

心・血管健診の大切さをお伝えします


はじめに

9月18日は「心・血管病予防デー」です。
高齢になると血圧やコレステロール、血糖値の変化などから心臓や血管の病気のリスクが高まります。特に心筋梗塞や脳梗塞は突然発症することがあり、日常生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。

この機会に、ご高齢の親御さんやご家族と一緒に、心・血管の健康について考えてみましょう。


心・血管病はなぜ怖い?

心臓や血管の病気は「サイレントキラー」と呼ばれることがあります。
その理由は、自覚症状が出にくいからです。

  • 血圧が少し高い
  • 動脈硬化が進んでいる
  • 血糖値やコレステロール値が高め

こうした状態でも、本人は元気に暮らしていることが少なくありません。しかし、ある日突然、胸の痛みやしびれ、意識障害といった重い症状が出てしまうのです。


高齢者に多いリスク要因

高齢者では、以下のような要因が重なりやすくなります。

  • 高血圧(長年の生活習慣が影響)
  • 糖尿病や脂質異常症(食事・運動不足)
  • 喫煙や過度の飲酒
  • ストレスや睡眠不足
  • 運動不足による体重増加

特に「高齢だから仕方がない」と見過ごされがちな体調の変化に注意が必要です。


心・血管健診の大切さ

病気を防ぐために大切なのは、定期的な健診でのチェックです。

健診で確認できること

  • 血圧
  • 血糖値(HbA1cなど)
  • コレステロール・中性脂肪
  • 心電図(不整脈の有無)
  • 動脈硬化の進行度

これらの数値を定期的に確認することで、早い段階でリスクに気づき、生活習慣の改善や治療を始めることができます。


日常生活でできる予防習慣

心・血管病を防ぐためには、特別なことよりも日常の積み重ねが大切です。

食事

  • 塩分を控えめに(減塩スープ・薄味のおかず)
  • 野菜や魚を中心にバランス良く
  • 脂質や糖分の摂りすぎに注意

運動

  • 毎日の散歩や軽い体操
  • 階段の昇り降りなど無理のない範囲で活動量を増やす

生活習慣

  • 禁煙・節酒
  • 睡眠をしっかり取る
  • ストレスをため込まない

家族ができるサポート

高齢の親御さんは「病院に行くのが面倒」「元気だから大丈夫」と考えてしまいがちです。そんなとき、家族の声かけや協力が重要です。

  • 定期健診に一緒に行く
  • 血圧計を用意して測定を習慣にする
  • 食事を一緒に見直す
  • 運動や散歩に付き添う

「一人では続けにくいことも、家族となら続けられる」――これが大きな支えになります。


まとめ

9月18日の「心・血管病予防デー」は、親御さんやご自身の健康を見直す良い機会です。

  • 心・血管病は自覚症状が少なく、突然重症化することがある
  • 定期的な健診が予防の第一歩
  • 食事・運動・生活習慣の改善がリスクを減らす
  • 家族のサポートが継続のカギ

大切なのは「今の元気を、これからも続けられるように準備する」ことです。ぜひこの日をきっかけに、親御さんと一緒に心と体を守る生活を始めてみてください。